木こりが教える、ペットNG木材3選 ~ペットが安心してかじれる木材は? その④~

こんにちは!高知県で林業と木工をしています、ヨッティです。

ペットを飼っている皆さん、どんな木を与えたらいいのか、どんな木はダメなのか、気になる方多いと思います。

私は、昔デグーというげっ歯類を飼っていましたが、大切な家族には出来るだけ長生きして欲しいですよね。

樹種については他にもまとめているサイトがあるので、ここでは、流通の視点から選ばないほうが良い物をご紹介します。

おもちゃやステップをDIYする際の参考になれば幸いです。

げっ歯類や、鳥類、赤ちゃんには与えないほうが良い木材は、ずばり

①輸入材

②りんごや梨、みかんなどの果実の枝

③集成材・パンチングボードなど

1つずつ解説してゆきます。

①輸入材

外国産の木材はお勧めしません。

というのも、木材が輸入される時に、防疫の為に必ず薬剤処理が義務付けられています。

防疫とは、万が一輸入する際に、木に虫がくっついていて日本に入ってきてしまうと、日本の生態系が崩れてしまうため、それを防ぐために必ず薬剤処理をすることです。

↓輸入木材防疫要綱

https://www.maff.go.jp/pps/j/law/houki/yoko/attach/pdf/yoko_55_html_55-2.pdf

外国産材が悪いわけではないのですが、輸入された木材を使用するのは、ペット用品やお風呂にはお勧めしません。

以下、余談です。

今この記事を読んでいる方には直接関係がないかもしれませんが、南洋材と呼ばれるものは熱帯雨林から伐採される為、どこか遠くの国の生き物たちの住処が失われることにつながってしまいます。

日本の木材であれば、60年前に植林しすぎてしまって、現在伐採が追い付いていない状況の為、使えば使うほど山のお手入れや災害の防止につながります。それだけでなく、輸入する際には大型のタンカーに乗せて運ばれてくるため、国産材を使うことで「ウッドマイレージ」と呼ばれる、運送に伴う原油の使用を抑えることも出来るのです。

②りんごや梨、みかんなどの果実の枝

かじり木としてよく販売されていますが、農業の仕事もしている身としてはお勧めしません。

林業以外にも、農業もお手伝いしておりますが、基本的にどんな作物も無農薬では商品として生産できません。

無農薬だとカメムシ、ナメクジ、かび、ヤノネなどありとあらゆる虫たちに狙われてしまうため、必ず消毒をしています。

完全無農薬の枝を使用しています、と書いてあれば大丈夫だと思いますが、よく見ると「農薬散布前に剪定した枝です」と書かれているものもあります。

果実は、年に何度も消毒の為に農薬を散布するので、農薬が残っている可能性が非常に高いです。

特に、皮をむいて食べる果実は、皮ごと食べるものよりもしっかりと消毒されるそうです。

③集成材・パンチングボードなど

こちらは別の記事でも紹介していますが、シックハウス症候群の元にもなるホルムアルデヒドを含む接着剤が使われている為、お勧めしません。

見分け方は、こちらをご参照ください。

https://bearing.kisodatekikori.com/blog/2022/08/11/144317

べありんぐは、自分たちで切った木でペット用品を開発しています。

輸入材や合板は、建築材になることを想定して、大量生産できるように最適化されているので、薬剤処理がされています。

果実の枝も、皮をむいて食べることを想定されているので、枝は安全とはなかなか言えません。

そこで、元デグーの飼い主である私が木こりになり、木材流通の真実を知り、自分で切った木の枝や細い丸太で、安全なペット用品を作るしかないと思い、製作にいたりました。

そして、自ら木育てしている山から原木を集め、防虫剤・防腐剤フリーで加工・管理をすることで、人も動物も安心して“かじって・触れる”本物の自然素材をお届けしています。

ぜひ、一度お手に取ってみて下さい。

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投稿者プロフィール

yottty
yottty高知県で林業&木工をしています
元貧弱事務員から、高知県移住後、建具職人の元で修業し、木こりに転職。
現在は、夫婦木こりの日常や、ペットが安心して齧られる木の選び方などを発信しながら、化学薬品フリーの自然素材を販売中。
今では30kgの米袋を余裕で持てるほどに成長しました。

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