お米の収穫量が減っている理由。
昨今、日本中でお米の価格高騰が話題になっています。
背景にはさまざまな要因がありますが、私が暮らす高知県でも、昨年度は田んぼの水不足によって高温障害が起き、お米の収穫量が減りました。
(筆者は、耕作放棄地を所有者に代わって田植えをする会社のお手伝いもしています)
実はこの「水不足」、ただの気候変動や渇水のせいだけではなく、山の間伐不足が大きな原因のひとつだということをご存知でしょうか。
私は高知県で放置された山の間伐に取り組んでいますが、その現場から見える「山と田んぼの繋がり」を今日はお伝えしたいと思います。
放置林とは何か
戦後の復興期に一斉に植えられた杉や檜の山。
しかし、それから約80年、手入れされることなく放置された山は細く弱い木が密集し、光が届かず、地面は痩せ、荒れていく一方です。
その結果、土が崩れやすくなり、地表にはゴロゴロした石が目立ち、保水力のない「水を蓄えられない山」になってしまいます。
こうなると、雨が降っても水はすぐに流れ出し、地下水も育たず、川や田んぼに水が行き届かなくなるのです。

間伐がもたらす再生
間伐をして森に光が差し込むと、草や低木が生え、土がしっかりと根を張って守られます。
すると、山が「水を溜めるスポンジ」の役割を取り戻し、ゆっくりと地下水や川、そして田んぼへと水が流れる健全なサイクルが復活します。
つまり、山の手入れが、田んぼや川の水量を支えているのです。
林業の現実と、私の挑戦
とはいえ、日本の林業は今、深刻な危機にあります。
収入の低さ、過酷な労働、そして死亡事故の多さから、間伐を担う林業家は日本に約3万人ほどしかいないと言われています。
間伐が進まない → 山が荒れる → 水不足になる → 田んぼが困る
この悪循環に陥っているのが現状です。
だから私は、自分で伐った木を使い、薬品フリーの木工品を作ることで国産の木の価値を伝え、林業の新しい可能性を模索しています。
自然そのままの木なので、動物や赤ちゃんにも安心して使ってもらえるのも特徴です。
山と田んぼ、水の未来のために
田んぼの水不足も、お米の減収も、山の問題と切っても切れない関係があります。
だからこそ、もっと多くの人に「山を育てることが暮らしを守ること」だと知ってもらいたいのです。
国産の木を使い、山の再生を支えることが、
巡り巡って、私たちの食卓の豊かさにも繋がっていく。
そんな未来を目指して、今日も私は山に入っています。
私たちが間伐した木で作った木工品はこちらから。
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投稿者プロフィール

- 高知県で林業&木工をしています
-
元貧弱事務員から、高知県移住後、建具職人の元で修業し、木こりに転職。
現在は、夫婦木こりの日常や、ペットが安心して齧られる木の選び方などを発信しながら、化学薬品フリーの自然素材を販売中。
今では30kgの米袋を余裕で持てるほどに成長しました。
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